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96-0071-8

阿部 馨督
機械宇宙学科 2 年

1-c 干渉計による自然対流の観察
[1] 実験目的
密度による光の屈折率の変化を利用し、光学的方法により、気体または液体の密度測定を
行うことができる。本実験では干渉法により実験を行い、光学測定法の理解とともに、垂直
平板に沿う自然対流境界層および円柱周りの自然対流熱伝達について理解することを目的
とする。

[2] 原理
2・1 干渉法による密度測定
任意の媒質中の光速 c は真空中の光速 c0 と屈折率 n より次のように与えられる。
c0
n=
c (1)

n = n (ρ)
物質が与えられ、光の波長が定まっている場合は屈折率 は密度の関数 で あ
る。気体中では真空中よりもわずかに小さいだけで、その差は十分よい精度で密度に比例す
る。
ρ
n = 1+ β
ρ s (2)

ここで ρs は標準状態における密度であり、β は比例定数である。


密度の分布を持つような不均質な媒質内では、(2)式により場所により屈折率が変化する。
このような不均質な場では、ある部分を通過する光と他の部分を通過する光とでは高速が
異なっている事になる。干渉法はこうした効果を利用した密度測定法である。

ここで、1 つの線光源から何らかの方法で別れた 2 つの光源 S、S’があるとする。これらの


光によってスクリーン上に縦の干渉縞が現れることはよく知られている。この装置では、光
源とスクリーンとの間に、密度変化のある長さ l の容器が置かれている。この容器を通った

 ∆ρ x 
l  
光は容器が無い場合の光路長 L と異なった光路長 L1=L+β  ρ ∆x  を持ち、干渉光のず
 s 

れが生じる。
 ∆ρ xm 
lβ   = mλ
ρ
 s ∆x  (3)

1
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(3) 式 を 満 足 す る 位 置 xm を
通った光は容器が無い 場
合より m 波長長い経路 を
通った事になり、 m 個右 寄
りの干渉光につながっ て
いなければならない。 (3) 式
を用いてx=xmにおけ る
密 度 ρm が ρ m = ρ0 +
(mλ/ (lβ))ρs とわかる。 1 図
のような干渉縞を有限干 渉
縞という。

図1
今光源 S と S’を一致させたとすると、スクリーン上のあらゆる点で両光源からの光路長
が等しくなるため、干渉項が現れず、スクリーンは一様な明るさになる。これは、1 図に示し
た干渉縞の中が無限に広がった事に対応する。このような時に、スクリーンと光源の間に密
度変化を有する容器を入れたとする。x=xm では光源 S からの光が m 波長遅れたことにな
り、一様密度場の色調が黒であれば x=xm において黒い線ができる。(図 2)この時の干渉
縞は等密度線を示している。(無限縞)

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図2
2・2 自然対流熱伝達
○垂直平板まわりの自然対流熱伝達
垂直な加熱面を考える。この加熱面のまわりでは温度が上昇するために密度が減少し、加
熱面から十分離れた場所での密度より軽くなるために浮力が生じる。この浮力により加熱
面近傍の気体は上方に押し流され、加熱面に沿って上昇流が生じる。これを自然対流と呼び、
自然対流によって熱が伝えられる現象を自然対流伝熱という。

一般にこのような垂直平板まわりの自然対流伝熱においては、加熱面の影響は加熱面のご
く近傍にしか現れない。この影響の現れる領域を境界層と呼ぶ。これは加熱面近傍で気体が
加熱されても、自然対流によりすぐに上昇してしまうため、横方向に熱が伝わりにくいこと
による。このような原因により生ずる境界層は、加熱面上方にゆくに従ってその厚さを増す
ことが容易に想像できる。この自然対流伝熱における速度分布、温度分布、電熱量等は境界
層内の連続の式、運動量の式、エネルギの式を解くことにより求めることができる。運動量
方程式と、エネルギ方程式は次のように変形できる。
2
d 3ζ 3 d 2ζ 1  dζ 
+ ζ −   + F = 0 (4)
dη2 3 4 dη 2 2  dη 
d F 3 dF
+ Prζ =0
dη 2
4 dη (5)
ここで、ζ は流れ関数 Ψ の無次元数、F は温度 T の無次元数、η は距離 x,y の無次元量で、
Ψ −1 4 T − T∞ y
ζ = Gr , F= , η = Gr1 4
ν Tw − T∞ x (6)
ここで Gr,Pr はそれぞれグラスホフ数、プラントル数といい、
gα ( Tw − T∞ ) x 3 ν
Gr = 2
, Pr =
ν a
3
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(7)
g は重力加速度、α は体積膨張率、Tw は加熱面温度、T∞は気体の温度、x は加熱面先端からの
距離、ν は動粘性係数、a は温度伝播率である。Gr は浮力と粘性力の大きさの比、Pr は温度の
伝わりやすさと粘性による力の伝わりやすさとの比を表わす。
(4)(5)式を解くための境界条件としては、
η=0:ζ′=ζ=0,F=1 η=∞:ζ′=0,F=0 (8)

○水平円柱まわりの自然対流伝熱
自然対流伝熱が行われている場合、加熱面の単位面積を単位時間に通過する熱量(熱流


q
)を、加熱面と加熱面から十分離れた点での温度差(Tw-T∞)で割った値は熱の伝わ
りやすさを示しており、これを熱伝達率(h)という。
.

q
h=
Tw − T∞ (9)


q
一 般 に 熱 流 束 は加熱面にわたって一様ではなく( 9)式で定義される熱伝達率も局所
的に異なった値を取る。局所熱伝達率は最下部が最大で、最上部が最小となっている。 また
局所熱伝達率を加熱面全体にわたって平均したものを平均熱伝達率と呼ぶが、長さ B,直
V ⋅I
径 d の hm = 円柱の両端に電圧 V をかけ、電流 I を流して電気的に加熱
πdB ( Tw − T∞ )
する 場合 、 その平均熱伝達率 hm は次式のようになる。

(10)

熱伝達率は流体の種類や速度、または形状などが変わるとそれにつれて変化するので、熱伝
達率より普遍的な熱の伝わりやすさを表わすものとしてヌッセルト数という無次元の値が
良く用いられる。ヌッセルト数 Nu は熱伝達率 h を代表長さと流体の熱伝導率 k で次のよう
に無次元化したものである。
hd
Nu =
k (11)

自然対流伝熱の場合には、ヌッセルト数は( 7)式で定義された Gr,Pr の関数として表わ


され、水平円柱の場合には次式となる。

( )
1 4
Nu = 0 . 53 Gr・Pr , ( 10 < Gr ・ Pr < 10 )
3 8

(12)
-6 Nu
253Nu3 e =Gr ・ Pr , ( Gr ・ Pr < 103 )

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(13)
Nu - 1
=0 . 88-0 . 43log10Gr , (10 <Gr<10
- 10 - 2

(14)

( )
1 15
Nu=0 . 74 Gr・Pr ( 10 - 8 < Gr ・ Pr < 10 - 2 )

(15)
○干渉をともなう自然対流熱伝達
本実験では行わない。

[3] 実験装置
レーザにより得られた平行光線を拡大し、ハーフミラーを用いて 2 つの光に分ける。干渉
させた光は D 点に置いたトレーシングペーパーに映し出され、その画像が CCD カメラを通
してパソコンに取り込まれる。光路 A 中に加熱面を置き観察する。加熱面と加熱面から十分
離れた点での温度差(Tw-T∞)は熱電対により測定する。

[4] 実験方法
○垂直平板加熱面の実験
1.無限縞干渉の画像データをとる。
2.有限縞干渉の画像データをとる。
3.加熱面と気体との温度差および気温を測定する。

○水平円柱加熱面の実験
1.無限縞干渉の画像データをとる。
2.加熱面と気体との温度差および気温を測定する。

[5] 実験結果の整理
○垂直平板加熱面の実験
加熱面先端から距離 x の点の温度分布を干渉縞から求める。加熱面から十分離れた点に
おける直線の干渉縞を延長し、直線からずれる点を m0、延長した直線と別の干渉縞との交
点を m1、m2、…とする。それぞれの直線における m0、m1、m2、…同士を曲線で結べばそれ
が等密度線となる。m0 の密度を ρ∞とすれば mp の密度 ρmp は、ρmp=ρ∞- (pλ/(lβ))ρs と
なる。いま、全域で圧力が一定だから、mp の曲線温度 Tmp は、
1 1 pλ 1
= −
Tmp T∞ lβ Ts (16)
となり、λ=6328×10 cm、l=6.5cm、β=292×10 、Ts=273K を用いれば Tmp を求め
-8 -6

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ることができる。T∞は気温とし、寒暖計より、Tw は気温と熱電対より(熱電対起電力は
3.85×10-2[mV/℃])求める。

[6] 考察
① 垂直平板加熱面
(a)有限縞干渉
実験結果の画像データを図 c-1 に示します。(グラフは最終頁に付す)
この画像データおよび(16)式を用いると、各等密度線における温度が求まる。
(ただし、外気温 T∞は 23.5℃。熱電対の示した値は 1.270mV(56.5℃)であった)
T∞= Tm0=23.5[℃]
Tm1=34.6[℃]
Tm2=46.6[℃]
Tm3=59.6[℃](平板表面の温度)
実際には図 c-1 の画像が粗いので 4 本目の等温線に当たる m3 曲線を引く事は出来
ないが、ちょうど平板表面付近に引けそうであり、熱電対から読み取った平板表面の温度
に近いので、Tm3=59.6[℃]が干渉法によって求めた平板表面の温度である事が推測で
きる。

次に x=1,2,3[cm]における温度分布を求める。
ここで Gr を求めておく、(7)式より、
gα ( Tw − T∞ ) x 3
Gr = 2
= 3486.3 x 3
ν
(g=980cm/s2,1/α=T∞=299.1K,ν=0.185cm2/s,Tw-T∞=59.6-23.5=
36.1)
温度分布を求めるには、X=1,2,3 における平板からの垂線と各等密度線との交点の y
座標を測定すればよい。この結果を表にしたものをしたの表 c-1、表 c-2 に、また、グラ
フにしたものを図 c-2 に示す。(ここで、図 c-1 の 1cm というのは、実際の 0.315cm
である。)
X 方向(cm)\点 Mp m0 m1 m2
1 2. 94 1. 36 5. 99× 10-1
2 2. 29 1. 44 7. 20× 10-1
3 3. 12 1. 45 6. 50× 10-1

表 c-1 ( の値)

m0 m1 m2

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T − T∞
Tw − T∞ 0 3.07× 10-1 6.40× 10-1

表 c-2
グラフを見る限りでは、多少のばらつきはあるものの実験値が理論値に近い事がわかる。
m0における値が理論値と他に比べて大きくなってしまうのは、m1やm0の温度曲線
に比べて画像データからの読み取り誤差が大きくなってしまう事に起因していると思わ
れる。

最後に境界層の厚さについて考えてみようと思う。実験から得られる境界層厚さとは、平
板と等密度線 m0 との距離のことである。境界層厚さの理論値を計算しておこうと思う。境
界層厚さ δ は次の式で与えられる。

δ = 4.5 x ( Gr 4 ) 1 4 (17)
=0.828 x1/4

以上から得られた結果と図 c-1 から得られる等密度線をグラフ化して図 c-3 に示す。


この図 c-3 をみると境界層を表わす等密度線 m0 をより幅広く取るべきであった事がわ
かります。この原因として考えられるのは、点 m0 を取る基準が悪かったからということで
ある。
そもそも、点 m0 というのは、直線の干渉縞を延長し、その直線からずれる点で与えられる。
しかしながら今回私は、真っ直ぐな干渉縞の真ん中に書いた直線と、干渉縞の境界(干渉縞
の黒い部分と白い部分の境界)が交わった所を、点 m0 と定めた。したがって、点 m0 は実際
の境界層のラインよりも垂直平板に近い位置になってしまったと考えられる。

(b) 無限縞干渉
無限干渉縞は等密度線の定量的な解析には向かないものの、定性的には向いています。画
像データを図 c-4 に示します。この画像は粗いものの、この画像データから等密度線が4
本あることが確認できます。これは、有限縞干渉においても等密度線が 4 本ある事の裏付
けになるものと考えられます。

② 水平円柱加熱面
まず、画像データを図 c-5 に示します。
まず最初に、(10)式から平均熱伝達率を求めます。

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V ⋅I V2 R
hm = =
πdB ( Tw − T∞ ) πdB ( Tw − T∞ )
= 13.6[ W m 2 ⋅ K]

(V=6.46,R=37Ω,d=8×10- m,B=10×10-2m、熱電対電圧 1.450 mV 熱電


3

対起電力 44.1μV/℃ <熱電対から求まる円柱の表面温度は 56.9℃>)

次に画像データから円柱の温度を計算する。円柱周辺には 4 本の干渉縞を見ることが出
来る。(16)式において l=10 cmとして、垂直平板の時と同様に Tm3 を求めると
Tm3=46.6℃
円柱の表面温度からすると、もう一本くらい縞があってもよさそうである。そこで、図 c-5
に円柱の直径 0.8cm に相当する円を書き込んでみると、円柱に張り付いている干渉縞が一
本ありそうである。これを円柱表面の温度曲線 m4 と考えると、(16)式利用して Tm4 が次の
ように求まる。
Tm4 =54.9℃

円柱の表面温度が干渉縞から求まったので、グラフホフ数を求めることにする。
gα ( Tw − T∞ ) d
3
Gr =
ν2
= 1525.3
Pr = 0.72
∴ Gr ⋅ Pr = 1098 > 10 3

以上の結果より、式(12)によってヌッセルト数を求める事が出来る。実際に計算してみる
と、
Nu=3. 05 (McAdams の式より)
この値から、平均熱伝達率を求めると
hm d
Nu dm =
k
= 3.05

(k=2.41×10- [W/m・K])より
2

hmd=9.19[W/m・K]
これにより、2 通りの方法で平均熱伝達率を求めたのだが、両者は若干値が違っている。こ
の原因はよく分からないのだが、桁が大きく違っているわけではないので両者とも許容範
囲内に入っているのではないのかと思われる。

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