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Ninth Annual Conference and General Meeting

「市民社会の役割と今後の展望」
気候変動問題を題材に

平田仁子 気候ネットワーク

The Role of Civil Society and the Way Forward


The case of climate change issue

Kimiko Hirata Kiko Network


khirata@kiknet.org
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1.気候変動を巡る情勢

• 温室効果ガス排出量は世界・日本で、現在でも増加傾向

     世界全体の CO2 排出         先進国の CO2 排出


米国立オークリッジ研究所より気候ネットワーク作成
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1.気候変動を巡る情勢

[ NGO 目標 ]
気温上昇は産業革命
前のレベルから 2℃
未満に

産業革命前から
2℃ の気温上昇ライ

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1.気候変動を巡る情勢

• 2℃ の達成には科学の要請に忠実な削減の実現が必要
• 次期枠組み合意が将来の命運を分ける

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1.地球温暖化をめぐる情勢
• 世界も日本も、温暖化問題を認識しながら、その解決への行動が進んでいない
• 理由は、
– 深刻さが共有されていないこと
– 温暖化の原因となる経済や産業を変えることがむずかしいこと
– 自分で何が出来るのか、どこまでやらなければいけないのかよくわからないこと
– 将来のことより、今利益を上げることを優先する企業や人がいること

NGOは、温暖化問題の重要性を指摘し、今何が必要かを分析し提言する。そして世界・国の行動を引き出すことを目指して活動している

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気候変動を巡る政策課題
気温が 2℃ 以上に上昇すると、最大 30 %の種で絶滅のリスク増大
気温上昇を抑制して地球環境を守り、被害へ適応する必要性
地球の平均気温を2℃未満に抑制し
世界の温室効果ガス排出を半減以下、先進国は20年に40%、50年に80%以上の削減

【国際課題】 【国内課題-国レベル】 【国内課題-市民・地域】


世界のルール作り 国内のしくみづくり 世界のルール作り
( 13 年以降) ( 13 年以降) ( 13 年以降)

・公正で・野心的で拘束力ある ・中長期的なビジョンをもった法 ・地域の低炭素化と、役割・権限


2013 年以降の次期枠組みの国 律の実現で低炭素型の日本経 の明確化
際合意・成立 済を再生
  ・具体的政策課題
 ・途上国支援のための資金創 ・具体的政策課題   税や C&T による財源移譲
出と仕組みづくり    C&T 型の排出量取引制度   エネルギーデータの把握
  地球温暖化対策税   スムーズな雇用シフト
       再生可能エネ全量買取制度
  
             市民の政策形成への参画の仕組み 
 法律への政策形成への参加規定・政府の応答義務、政府代表団参加
気候変動問題のマニフェストへの位置づけ

国づくりの大きな転換を意味する気候変動対策は、
マニフェストの中心に位置づけられる課題
低炭素経済=グリーン・エコノミーを大胆に打ち出し、強力に推進すること

大方針・低炭素社会の構築 現状・エネルギー多消費社会

大きく転換し、全体で一貫した政策をとること
・化石燃料・原子力からの脱却 ・石炭・石油の継続利用
・再生可能エネルギー軸のエネルギー ・非現実的な原子力推進方針

・プライスシグナルで、経済を大胆に誘導 ・自主的な取り組みで惰性の継続

・新規ビジネス・雇用の創出、日本・地域 ・一握りの産業保護で、日本全体の経済
の活性化 の転換に遅れ

・世界各国との連帯、途上国への支援、 ・アメリカ無条件受入れ、中国経済への
 アジアの中での役割の確立 敵対、日本の将来ビジョンの欠如

・市民・ NPO との連携 ・限定的な市民参加


2. NGO の活動範囲

国際交渉
UNFCCC/COP

ウォッチ
政府の政策・制度 政策提言

自治体・地域の取り組み

NGO 間の連携

市民の取り組み

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3.国際的な NGO の活動

• CAN International としての国際ネットワーク 


• 世界 80 カ国、 400 団体以上
• 日本からは 7 団体が参加

CANアメリカ
CAN東南アジア
CANヨーロッパ

  CAN CAN南アジア

地域コーディネーター

気候ネットワーク CANアフリカ
個人・団体(環境NGO、生
協など国内の 160 団体) CANラテンアメリカ CAN東ヨーロッパ

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3. NGO の取り組み-国際

CAN の国際会議場での活動①

環境大臣と CAN との意見交換

CAN の記者会見 10
3. NGO の取り組み-国際

CAN の国際会議場での活動②

化石賞

マスコミへのレク 11
3. NGO の取り組み-国際
CAN の国際会議場での活動③ ~発行物を通じた分析・アピール

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会議場通信『 eco 』の発行 会議場通信『 Kiko 』の発行
4.国内の NGO の活動

 政策形成への働きかけ

各省庁で縦割りに開催される審議会のフォロー
審議会 委員としてのインプット

行政担当官とのイン
フォーマルな意見交換 担当者レベルでの日常的な情報交換

立法プロセスへの 国会議員への働きかけ
働きかけ

日常的な政策分析・情報収集

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4.国内の NGO の活動

 政策形成への働きかけ
 政策研究・提言書
・「家庭・業務部門 2020 年 30 %削減プロジェクト」
  
   2020 年の社会ビジョンを描きながら、
  定量的に 30 %削減が、家庭部門・業務
  部門で可能であることを示す。

  研究者・専門家とのコラボレーション

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30%削減を実現する社会ビジョン
出典:気候ネットワーク

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2020 年に 1990 年比 30 %削減可能(気候ネットワーク試算)

<家庭・業務部門CO2合計>
1990年比    -30.5 % 26%
機器に関する対策
500 1990年比
家庭業務合計 +45%
450
1990年比 住宅・建築物に関する対策
400 +32% 13%
350
2% エネルギー需要管理
300
[百万t-CO2 ]

250

200
自然エネルギー活用
30%
150 1990年比
100 -30.5%
新エネ(コジェネ)
50
0.3%
0
1990年実績 2020年ベースケース 2020年石炭増加ケース 2020年対策ケース
15% 活動量に関する対策

※ ベースケースと石炭増加ケースの排出量の差は
、電力供給側の想定に左右される 14% 電力供給側の対策

約 150 百万 t-CO2 16
4.国内の NGO の活動

• 情報開示請求

• 省エネ法に基づく大規模事業者
の定期報告情報の開示請求
  [ 請求内容:電気・燃料の使用量 ]

• 情報開示訴訟
 非開示決定に対して国を相手に
 訴訟を提起
 東京・大阪・名古屋にて

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4.国内の NGO の活動

• 政策形成への働きかけ
• シンポジウムや
     セミナー開催

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2008 年 8 月
「 MAKE the RULE キャンペーン」
国内の約 200 の団体が結集
2008 年 8 月
キャンペーン キックオフ
エコがブームになってずいぶんたちますが、
CO2は相変わらず増えつづけ、
地球温暖化の影響は大きくなってきています。
ところが日本には、
CO2を減らすためのルールがありません。
ひとりひとりの心がけにも限界があります。
いま求められているのは、
社会のしくみを変えていくこと。
そのためには、
CO2を確実に減らしていくための、
新しいルールが必要です。
この星で、すべての人が
幸せに生きつづけるために。
あなたの声が、アクションが、
変化を現実にする力となります。

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のルールとは
1 . 中長期的な削減目標を定めること。
   2020 年に 30 %の削減( 1990 年比)
   2050 年に 80 %の削減( 1990 年比)
   2020 年に一次エネルギーの 20 %を再生可能エネルギーに

2.  温室効果ガスを確実に減らすしくみをつく
ること。
  CO2 削減にがんばる人がむくわれ、はげまされ、
   CO2 をたくさん出す人には相応の負担を求める
  公平な経済社会をつくる
よびかけ人の方々
斉藤鉄夫・前環境大臣と
@ FoEJapan
コペンハーゲン会議の成功を願ったアクション
12 月 12 日、渋谷駅前

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気候保護法の制定を求める
署名
3800,000筆以上!
気候保護法の制定を求める
議会決議・意見書
123 議会で決議・意見書採択
5.日本の中期目標
温室効果ガス排出量 世界
基準年= 100% 今後 10-15 年に
増加から減少へ
麻生前首相の目標
120% 8% 減 (90 年比 )
日本 ( 15 %減・ 05 年比)

100%
鳩山首相の新目標
京都議定書義務 25% 減 (90 年比 )
80% 2008-12 年 ( 15 %減・ 05 年比)
6% 削減 (90 年比 )
60%
世界
2050 年 50% 削減
40%

20% IPCC の科学的要請 日本の長期目標


2020 年 25-40% 削減 (90 年比 ) 日本 60-80% 削減 ( 現状比 )
0%
1990 2000 2010 2020 2030 2040 2050 2100 年

IPCC の科学的要請
2050 年 80-95% 削減 (90 年比 )
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6.昨今の国際・国内政治情勢と新たなチャレンジ

【昨年までの Positive 要素】

・オバマ政権誕生  ~ グリーンニューディール

・日本の政権交代
  「地球温暖化対策基本法案」
    - 25 %削減
    -具体的な政策導入の流れ
      国内排出量取引
      炭素税
      再生可能エネルギー固定価格買取制度

・コペンハーゲン会議に向けた熱気と期待  ~ 世論の隆盛

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6.昨今の国際・国内政治情勢と新たなチャレンジ

【今年に入ってからの Negative 要素】

・昨年のコペンハーゲン会議失敗とその後の国際交渉の難航

・アメリカの国内法の遅れ

・景気低迷によるその他の国々の行動の失速
   オーストラリア、フランス…

・ IPCC 事件

・世論の関心の低下

・日本の地球温暖化対策基本法案の廃案
・政治主導から官僚主導へ?

    →温暖化対策消極論の声が大きくなっている。 40
6.昨今の国際・国内政治情勢と新たなチャレンジ

今、必要なこと

・問題の再認識
 ー 気候変動問題はなくならない。
 ー 温暖化対策を強化する流れは逆行しない。

・経済の捉え方
 ー 経済のあり方は変わらざるを得ない
 ー 現状のビジネスで損得は必ず生じる
 - 産業構造の変革をもたらすための推進力と障害
     グリーンニューディール  VS  既得権益

・情報の公開と共有
 - 過去・現状を知るための情報の公開(一面的な情報で政策誘導
がなされていないか?市民が監視)

・市民社会の成熟:積極的な政治参加、強い NPO セクター

・先見性のある企業家・政治家が、変革をリード 41

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