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S4 小林聡史
アミオダロン×ACLS2015
1
今回は製薬会社ばりに
「静注用アミオダロン(アンカロン🄬)めっちゃいいよ!!」
って話をします。
心停止時@ACLS
VF/VTで
ショック+CPR+アドレナリンに
反応不良な時には、
アミオダロン静注が推奨
初回300mg(2A)、
2回目以降150mg(1A)
脈拍のある頻拍@ACLS
病状の安定した
Wide QRS Tachycardiaにおいて
プロカインアミドとソタロールと
ニフェカラントに並んで
アミオダロン静注が使用される
4
結論
1
アミオダロンはACLSで推奨される薬剤の一つで
特にVF/VT時には代替薬がない
5
脈拍のある頻拍で
病状不安定な時
@ACLS
第一選択は電気ショックだが、
禁忌または使いづらい状況なら
薬剤療法となる
Narrow QRS Regular Tachycardiaなら
「Adenosineを考慮」と
書いてあるが・・・?
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ATP(Adenosine)に関する詳細な記載を見てみる
https://eccguidelines.heart.org/index.php/circulation/cpr-ecc-guidelines-2/part-7-adult-advanced- 7
cardiovascular-life-support/
じゃあ血圧低くて除細動もしにくかったらどうしたらいいの?
病状不安定なWide QRS Tachycardiaは?
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そんなときこそ アミオダロン!
アミオダロンは血圧を下げる副作用が少ない!
新規AFまたはAFLの重症患者33人
ジルチアゼムまたはエスモロールを投与
→HRは変わらず、SBPが優位に低下
その後アミオダロンを静注
→15分後にはHR低下、SBP上昇
→最終的にHRを平均37低下、SBPを平均24上昇
アミオダロンは冠動脈疾患や低心機能の患者における
単相性VTの予防や治療抵抗性心室性不整脈の治療にも有効。
https://eccguidelines.heart.org/index.php/circulation/cpr-ecc-guidelines-2/part-7-adult-advanced- 11
cardiovascular-life-support/
結論
2
アミオダロンは病状不安定な頻脈でも使いやすい
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アミオダロンなんて
副作用が多いから
使いたくない!!
という先生も
おられるかも
しれませんが・・・
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内服と違い、静注は副作用はさほど多くありません
低血圧:10-30%に起きるという報告あり。
溶媒が原因ではという指摘もあり、最近の水溶性のものは起こしづらいと言われる。
発症時は投与速度を遅くすることで改善することが多い。
高度徐脈:2%未満。洞徐脈や房室ブロック。
QT延長:10.6%と報告あり。Torsade de pointsは1%未満。
甲状腺刺激ホルモン増加:10.6%
肺障害:長期経口投与の1-17%にみられるが、静注では稀。
ほか:肝障害、発熱、嘔気嘔吐は5%未満
ペースメーカーの閾値には通常影響しない。
長期投与で植込み型除細動器の閾値が上がる可能性あり。
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INTENSIVIST:不整脈
筆者が米国での内科研修中に
最も頻繁に使用した静注用の抗不整脈薬はアミオダロンであった。
プロカインアミドやフレカイニドは
循環器医の指示のもとに投与されることが多いが、
静注用アミオダロンは比較的安全で効果があるため、
循環器医以外の医師の判断で投与されることがあり、
緊急時は研修医レベルの判断で投与されることもしばしばあった。
(東京ベイ平岡先生)
INTENSIVIST:不整脈
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結論
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静注アミオダロンの副作用はさほど多くない
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へ~、それは素晴らしい!
でもお高いんでしょう??
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頻脈性不整脈に使う静注薬の値段比較
ジゴシン0.25mg1A:92円
ワソラン5mg1A:250円
リスモダンP50mg1A:380円
へルベッサー10mg1A:406円
アンカロン150mg1A:3154円
オノアクト150mg1A:13362円
アミオダロンの使用法
(初期)①1A+ブドウ糖100mlを10分で落とす
(正確には1A3mlのうち、2.5ml=125mgだが大雑把に)
(負荷)②5A+ブドウ糖500mlを33ml/hrで6時間落とす
(維持)③その後、5A+ブドウ糖500mlを17ml/hrで18時間落とす
HR<80または洞調律になったら中止(Drコール)
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結論
4
静注アミオダロンは決して安くはない
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もう一つのネック:添付文書
「施設の限定」というワードが入った静注抗不整脈薬は
調べた限りではアンカロンのみ。
前述のように安全性の高さは広く認められているものの・・・
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アンカロン注150mg添付文書
結論
5
静注アミオダロンの添付文書には
「施設の限定」と記載あり
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結論をまとめてみよう
アミオダロンはACLSで推奨される薬剤の一つで
ACLS
特にVF/VT時には代替薬がない
低血圧 アミオダロンは病状不安定な頻脈でも使いやすい
副作用 静注アミオダロンの副作用はさほど多くない
価格 静注アミオダロンは決して安くはない
静注アミオダロンの添付文書には
添付文書
「施設の限定」と記載あり
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どう思いますか?
個人的には採用してもいいのでは?
と思いますが・・・
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おまけ:静注用アミオダロン(アンカロン🄬)のまとめ☆
急性の上室性頻脈性不整脈の心拍数コントロールに使用できる。
心房細動の除細動や心拍数コントロールにも有用。
心室頻拍や心室細動の停止効果が期待できる。
効果発現に数分~数時間かかる。
効果不良の場合繰り返し投与が必要なこともある。
心不全患者でも心拍出量を減少させることが比較的少ない。
重症肝不全を除き、肝・腎機能に応じた調整が不要。
副作用:徐脈や低血圧に注意。
Torsade de pointsや肺・肝障害は稀。
INTENSIVIST:不整脈